PacBio、15倍のHiFiデータとヒトゲノムを1,000ドル以下で大規模に提供するよう設計された革新的な新しいロングリードシーケンスシステム「Revio」を発表
SMRTセルの設計、計算機能、および新しいシステム構造の大幅な進歩により、Revioはスループットを劇的に向上させ、コストを削減しながら、HiFiのパワーを活用して優れた精度と直接のメチル化検出を実現
カリフォルニア州メンロパーク、2022年10月25日 /PRNewswire/ – 高品質・高精度なシーケンシングソリューションのリーディングカンパニーであるPacBio（NASDAQ：PACB）は本日、Revioロングリードシーケンスシステムの発売を発表し、お客様がPacBioの高精度なHiFiシーケンス技術を劇的に拡張して活用できるようにすることを発表しました。Revioは、年間最大1,300のヒト全ゲノムを30倍のカバレッジ、ゲノムあたり1,000ドル未満でシーケンスする能力をお客様に提供することになります。この規模と価格設定により、PacBioは、Revioがヒト遺伝学、癌研究、アグリゲノムなどの大規模研究にHiFiシーケンスを利用できるようになると考えています。
「当社のお客様は、HiFiシーケンスのパワーでゲノミクスを変革してきました。Revioシステムは、高いスループットとより安価なシーケンス価格を追加することによって、その力をさらに解き放ちます」と、PacBioの社長兼CEOであるChristian Henryは、述べています。「私たちは、既存のSMRT Cell 8Mの3倍の密度を持つ全く新しいSMRT Cellを設計し、2,500万ZMWを実現しました。Revioは最大4つのSMRT Cellを並列に動作させることができ、それにより最大1億ZMWの一分子シーケンスを提供します。我々の計算機の大幅な進歩と組み合わせることで、Revioはラン時間を短縮し、HiFiデータを15倍増加させることができます。Revioのパワーを使って、研究者がどんな発見をするのか楽しみです。」
PacBioのSequel IIeシーケンスシステムを用いたHiFiシーケンスにより、科学者たちは多くの「初」を達成してきました。ヒトゲノムの初のtelomere-to-telomere完全アセンブリ（Nurk 2022）、希少疾患コホートにおける初のハプロタイプ解像度メチローム（Cheung 2022）。ロングリードを用いた初の構造変異の大規模研究（All of Us Research Program）、初のシングルセル完全アイソフォームカタログ（Al’Khafaji 2021）、非常に複雑なオート麦ゲノムの初の完全アセンブリ（European Seed 2020）などです。Revioは、均一なカバレッジを持つ正確なネイティブロングリード、バリアントコールとアセンブリのための並外れたアプリケーション性能、正確なDNAメチル化検出を生成する、という画期的なHiFiケミストリをこれまで同様に使用していますが、はるかに大きなスケールが採用されています。
Revioは、最先端のNVIDIA GPUを搭載したPacBioにとって初めてのシステムとなり、Sequel IIeと比較して20倍の計算機能を提供する予定です。Revioの高いスループットに対応するベースコールの高速化に加え、AI対応コンピュートには、標準的なシーケンシングライブラリーからDNAメチル化を検出するディープラーニングアルゴリズム、Google Healthと開発したHiFiシーケンスの収率と精度を向上させるディープラーニング手法であるDeepConsensusが統合されます。
Revioは、Sequel IIeに比べて消耗品を50％削減し、ワークフローと利便性を大幅に向上させました。Revioは、現在のランの進行中に次のランをセットアップすることを可能にし、オペレーターがいつでもランをロードし、システムのスループットを最大化できるようなスケジュールの柔軟性を提供します。
Children’s Mercy Kansas Cityのゲノム医療センター長であるTomi Pastinen氏MD、PhDは、「我々のGenomic Answers For Kids（GA4K）プログラムでは、HiFiゲノムシーケンスにより、未解決の希少疾患サンプルにおいて既存の遺伝的解析を超える真の進歩が見られます」と述べています。「Revioシーケンシングシステムのスループットが向上し、コストが下がれば、GA4Kでの回答が加速されるでしょう」
「PacBio社の新しいRevioシステムは、Cortevaのゲノミクスツールボックスにおける重要なコンポーネントとなるでしょう。ロングリードシーケンスは複雑な植物ゲノムの特性解析を可能にしましたが、Revioのハイスループット能力により、HiFi技術をアグリバイオテクノロジーの幅広いアプリケーションに適用できるようになります」と、Corteva Agriscience社のバイオテクノロジーおよびGT-ゲノム技術マネージャー、Gina Zastrow-Hayes氏は述べています。
Revioの定価はUS$779,000です。PacBioは現在、注文を受け付けており、2023年の第1四半期に納入を開始する予定です。
また、PacBioは Revio システムの詳細について、プレゼンテーション資料を自社サイトに掲載しました。なお、本プレゼンテーションは、PacBioの投資家向けウェブサイト（こちら）、製品情報はこちらでご覧いただけます。
PacBioについて
Pacific Biosciences of California, Inc. (NASDAQ: PACB)は、科学者や臨床研究者が遺伝学的に複雑な問題を解決するのに役立つ高度なシーケンサー・ソリューションを設計、開発、製造しているライフサイエンス技術の先進企業です。当社の製品および開発中の技術は、正確性、品質、完全性に焦点を当てた、既存のHiFiロングリードシーケンス技術および新興のSBB™ショートリードシーケンス技術という、高度に差別化された2つのコア技術から生み出されています。当社の製品は、ヒト生殖細胞系列解析、植物・動物科学、感染症・微生物学、腫瘍学、その他の新しいアプリケーションなど、幅広い研究用途に対応するソリューションです。詳細については、www.pacb.com、@PacBioをフォローください。
PacBio製品は研究用としてのみ提供されます。診断には使用できません。
将来予測に関する記述
本プレスリリースには、1934年米国証券取引所施行21E条および1995年米国民事証券訴訟改革法に定義される「将来予測に関する記述」が含まれています。歴史的事実に関するもの以外のすべての記述は将来予測に関する記述であり、以下に関する記述を含みますが、これに限定されるものではありません。Revioシーケンスシステムを含むPacBio製品または技術の将来の利用可能性、用途、精度、利点、品質または性能、または使用によって期待される利点、Revioの使用による顧客のHiFiシーケンスの拡張能力、Revioの使用による顧客のHiFiシーケンスの拡張能力、およびスループット、手頃な価格、カバレッジ、ラン時間、データ、密度、ゲノムあたりのコスト、価格、年間シーケンス可能なゲノム数、およびRevioとSMRT Cellsを用いて探索できる研究分野、RevioにおけるNVIDIA GPUとAI対応コンピュートの使用とそれに関連する収量と精度の向上、Revio使用時に必要となる少ない消耗品の使用、スケジュールの柔軟性とダウンタイム、予測される所要時間枠、その他の将来のイベントなどです。これらの将来予測に関する記述は、過度に信頼しないよう注意する必要があります。また、これらの将来予測に関する記述は、以下の注意書きを参照することにより、その全体が限定されるものとします。そのようなすべての将来予測に関する記述は、本プレスリリースの日付時点における予測に基づくものであり、多くの仮定、リスクおよび不確実性を含んでおり、実際の結果はかかる将来予測に関する記述と大きく異なる可能性があります。例えば、新製品の開発、製造、発売、マーケティングおよび販売、ならびに予測される新規販売の達成に固有の課題、新規顧客の獲得および既存顧客の売上維持・拡大能力に関する仮定、リスクおよび不確実性、製品の性能および品質に関する潜在的問題および商業化スケジュールの遅延の可能性、ゲノムシーケンスにおける急速な技術変化と広範な競争によりパックバイオが開発中の製品が時代遅れまたは非競合的になる可能性、サプライチェーンのリスク、商業化されていない製品の開発の成功、顧客および見込み顧客が当社製品を利用する活動を縮小または停止すること、米国における輸出規制の影響、米国における製品出荷への影響などです。 また、特許および所有権の侵害を主張する第三者からの請求、または当社の特許もしくは所有権の無効を求める第三者からの請求があります。PacBioのForm 8-K、10-K、および10-Qに記載されたリスクを含め、証券取引委員会に提出したファイルに含まれる注意書きの全文を読むことを強く推奨します。PacBioは、いかなる将来予測に関する記述も更新または修正する義務を負いません。
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